月: 2013年1月

中学受験が終わったら

首都圏の受験本番が明日というこの時期に、「中学受験が終わったら」という
失礼なタイトルをお許しください。

中学受験は、将来の子供の学力アップを目指す1つの過程でしかありませんね。
お子さんが受験勉強を始めた頃にお考えになったことを是非もう一度思い出してください。
・もし受験が成功したら、より高いレベルで学習を続ける事が出来る。
・もし失敗しても、受験勉強で培った知識や学習方法は今後の学習に生かすことが出来る。

このようにお考えになった方が一番多いのではないでしょうか。
私自身も同じように考えています。ですから、
「合格出来たら遊べるから」とか「入試までは頑張りなさい」という励ましは避けていただきたいのです。

あと数日で結果が出ます。お子さんの学力が入試本番で発揮されることを、
私たちが直接教えた子供たちもそうでない子供たちに対しても、心から祈っています。

1 志望校に合格したら
これまでの努力を大いにねぎらってあげてください。
これまでの努力が合格を引き寄せたことを大いに褒めてあげて欲しいのです。
それと共に、これからも、がんばれる子を続けて欲しいことははっきりと伝えておいてください。
一週間程度は、お子さんの気の向くまま過ごさせてあげてください。
一週間もすると、受験勉強をがんばってきた子供たちは、閑を持てあますようになります。
その段階で、「中学になったらね・・・」という話をしてあげて欲しいのです。

その内容は、
・これまでは合格点(7割)を目指す勉強だったけれど、今後は100点満点を目指す学習に変わる事。
・確実で丁寧な学習が必要になること。
・学校内で上位を目指すこと。
・一生学習は続く事。
この4点を話してあげて欲しいのです。

「入学式までに、数学と英語の1学期分は、予習しておく!」
とお子さんから言い始めてくれることが理想です。

2 第二第三志望校に進学する事になった場合。
「良い学校に行けることになって良かったね。」と必ず言って上げてください。
ある中学校での調査では、第一志望で入学した生徒と第二志望以下で仕方なく入学した生徒では、
入学後の成績の伸びが明らかに異なっていたそうです。
第一志望で入学した生徒の方が良く伸びていたのです。
「こんな学校に来るはずじゃ無かったんだ」という想いで入学式を迎えてしまうと、
その後の中学生活が楽しくありませんし、学業にも身が入りません。
友達関係の面でも愛校心の面でも良くありませんね。

お子さんが、「よ~し、この学校で頑張るぞ!」と気持ちを切り替えることが出来るようにして上げてください。
「あなたの努力が足りなかったから、こんな学校に行く羽目になったのよ。」
という言い方は、これから六年間通う学校への不信感を高めてしまいます。

3 公立の中学に行くことになった場合。
 大学への道筋は人によって様々。その過程でしっかりと勉強していくことが大切であることを
話してあげてください。
結果を客観的に受け止めること、これから始まる中学生活に前向きに取り組む気持ちにさせることを
意識してください。

中学受験の学習をして公立中に進む場合は、受験勉強の貯金がありますから
数ヶ月から半年間ぐらいは学校の勉強が易しく感じられます。
これが落とし穴になります。
易しいと感じる内容でも、「より確実に」「より速く」なるように努力を続ける事を話してあげてください。

今の時期の入塾が一番スムーズ

いつから入塾させたら良いでしょうかというご質問が1年を通じてあります。
中学受験を決心したら、その時が入塾の時期だと考えていらっしゃる方が多いのですが、
スムーズに塾の学習になじんでいける時期と、なかなか難しい時期とがあります。

学年の切れ目のこの時期はが一番スムーズに授業になじんでいける時期です。
その理由は、
・入塾者の多い時期ですから、塾側でも新入会者への対応がスムーズ。
・新たな単元に一斉に入っていく時期ですから、同じスタートラインに立てる項目が多い。

また、入塾に適した学年も考慮する必要があります。
4年生になる前の3年生の2月が一番適しています。その理由は、
・どの塾でも、本格的な受験勉強のカリキュラムが始まります。
・受勲勉強の基礎に当たる大切な単元が多く入ってきます。
・いきなりハードなカリキュラムに放り込まれずにすむ。

実際にこの時期に入塾される方が多いのです。
そして、ほとんどの大手塾では入塾に際して入塾テストが実施され、
合否と共にクラス分けも行われます。
実は、入塾時のクラスが大切なのです。
下位クラスで入って、じりじりとクラスを上げて高ランク校に合格していった子供たちも
たくさん知っています。
でも、下位クラスに停滞してしまう子供たちの方がずっと多いのです。

ある塾では、上位クラスと他のクラスで算数の授業時間数が違います。
なんと、上位クラスの方が多いのです。
これでは、上位クラスとの差がますます開きますね。

また、下位クラスでは、基礎を中心に授業が行われます。
上位クラスでは、基礎から発展までをまんべんなく扱います。
そして、テストでは基礎問題だけではなくて、発展問題も多く出題されています。
習った事も解いたことも無い問題を前にして途方に暮れてしまうことになります。

四谷大塚や、日能研のように、クラスによって小テストの問題がレベル分けされているところは、
普段のテストでは途方に暮れることは無いのですが、
月例テストや公開テストは1種類しかありませんから、やはり、はなから解けるはずの無い問題に
挑戦せざるを得ません。

 「入塾テストでは、出来るだけ上のクラスを確保する。」
事を意識していただきたいと思います。
厳しい書き方を許していただければ、入塾テストから塾内での切磋琢磨は始まっている
ということになります。

小学校の試験しか受けた事が無いお子さんの場合は、国語の文章の長さや、
算数の問題数に戸惑ってしまう事になります。
新小5になる段階で入塾テストを受けると、習った事も無い知識を聞かれることも多くなります。
市販の受験問題集で構いませんから、少し学習を進めてから入塾テストをお受けになる事を
お勧めします。

先輩ママがお近くにいらっしゃる場合は、過去のその塾の入会テストをお借りできるかもしれません。
どんな単元から出題されているか、テスト時間は何分か、問題量はどのぐらいか、
問題レベルはどの程度か。
これらのことをお子さん自身が分かった上でテストに臨んでいただければと願っています。

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